マンガ「BLEACH」主人公である「黒崎一護」
原作の始まりから終わりまで強敵と戦い戦うたびに進化をしていった一護。
時には人間からは遠く離れた力を手にし、暴走した時もありました。
今回はそんな黒崎一護の「形態」を順番にご紹介していこうと思いますので、ぜひご覧ください。
なお、本記事には漫画「BLEACH」のネタバレも含みますのでご了承ください。
目次
黒崎一護
名前 | 黒崎 一護 |
---|---|
ニックネーム | いちご、一護くん、Kurosaki |
性別 | 男性 |
誕生日 | 7月15日 |
年齢 | 15歳(物語開始時) |
身長 | 約174cm |
血液型 | O型 |
所属 | なし |
死神である父「黒崎一心」と滅却士である母「黒崎真咲」を持つ主人公の「黒崎一護」
さらに母のうちにいた虚のホワイトも受け継ぎ、一護は3つの要素を兼ね備えた唯一無二の死神です。
物語序盤は「死神代行」として活躍しますが、中盤では虚の力を、終盤には滅却士の力も手に入れ強敵と戦いました。
今回はそんな一護の始解~最終形態に至るまでをまとめました。
黒崎一護の形態、始解~最終まで徹底解説
原作1巻から74巻まである中で様々な力を手にして戦った黒崎一護
そんな黒崎一護は朽木ルキアとの出会いでその潜在能力を引き出し、死神としての第一歩を踏み出します。
初期斬魄刀
初登場は原作1巻
元々霊感の強かった一護はホロウの強襲に合ったことで死神代行としての生活が始まります。
強襲を受けたホロウを倒すためルキアから死神の力を譲り受け死神になりました。
一護の巨大な斬魄刀を見たルキアは
「あんな巨大な斬魄刀は見たことがない・・・」
と驚いたのです。
それもそのはず。斬魄刀の大きさは死神の霊圧に比例するため斬魄刀が大きければ大きいほど霊圧が強いということになるからです。
しかしながらそれは後に浦原喜助より
「霊圧を制御しきれていないだけ」
と一蹴されてしまいます。
ココがポイント
護廷十三隊の隊長たちは霊圧を制御しているため斬魄刀も小さく収めている
またこの時はまだ「斬魄刀」という総称以外で呼ばれることはなく、斬魄刀には必ず名前があるということが後に判明しますので名前すら知らない刀を振り回しているだけの存在だったということ。
実はルキアは追われている身であり、六番隊隊長の朽木白哉(ルキアの兄)と六番隊副隊長の阿散井恋次(ルキアの幼馴染)が襲来した際は一護は恋次と戦闘に。
恋次をあと一歩のところまで追い詰めましたが、白哉が一太刀放ち圧倒、白哉に斬魄刀を破壊され死神の力を失いました。
大虚を倒すことはできたものの、浦原喜助や朽木白哉など隊長クラスの死神には歯が立たなかったところを見ると、強さ的には一護の形態で一番弱かった形態に思えます。
始解 斬月
初登場は8巻
死神の力を失った一護はゲタ帽子と呼ばれていた浦原喜助に修行を付けてもらい新たな斬魄刀「斬月」を手にします。
この時死神の力を取り戻すと同時に、一護のうちに眠っていた虚(ホワイト)も目覚めてしまいます。
斬魄刀には
- 始解
- 卍解
という2種類の形態が存在することが判明しますが、一護の場合は斬月が始解となります。
見た目の特徴は斬魄刀の基本である「柄、鍔(ツバ)、鞘」がないただの刃物のよう。
必殺技は刀身から霊圧を斬撃に乗せて飛ばす「月牙天衝」
斬月を手にした一護はルキア処刑を阻止すべく尸魂界へと乗り込み
- 兕丹坊
- 班目一角
- 阿散井恋次
を撃破
戦闘に特化した十一番隊の三席である一角と、副隊長である恋次に勝利していることから副隊長以上の力をこの時点で有していたと思われます。
その後、十一番隊隊長の更木剣八が現れ、あわや敗走かと思われたところで斬月のおっさんと精神世界で対話。相打ちになりながらも隊長である剣八と渡り合った一護の潜在能力が示されたときでもありました。
卍解 天鎖斬月
初登場は19巻
囚われの身をなったルキアを救出すべく四楓院夜一のもとで修業し、ついに一護は尸魂界(ソウルソサエティ)でも隊長格しか手にすることのない「卍解」を手にします。
その名も
「天鎖斬月」
卍解することで、身に着けている衣装も変わり、斬魄刀自体も大柄だったものから小ぶりの日本刀のような形に変化しました。
一護の卍解の能力は
「強力な攻撃力をそのままに超スピードな戦闘が可能」
という能力。
BLEACHのキャラたちの能力はド派手なものも多くありますが、その中で主人公である一護の能力が「早くなるだけ」のような感じがして当時は違和感を覚えました。
しかしこの早くなる能力は朽木白哉の卍解「千本桜景厳」すらも追いつけないほどのスピードを誇り、歯が立たなかった朽木白哉と互角に戦います。
過去二度敗れた白哉を相手についに一護は勝利。
朽木白哉は六番隊の隊長であり、白哉に勝利するということはすでに卍解の時点で隊長クラスの能力があったと思われます。
「あの白哉を倒した・・・」と思った読者は思ったことでしょう。
白哉に勝利後、一護の前に五番隊隊長藍染惣右介が出現。
裏切りの主犯格であった藍染に
「月牙天衝!」
と切りかかった一護ですが、その斬撃をあろうことか藍染は指一本で受け止めさらには、一護の胴体を切りつけ一撃で勝負を終わらせてしまいました。
そのままルキアへと歩みより、ルキアまで藍染の犠牲になりかけたところで護廷十三隊の仲間たちに助けられ命を奪われることは免れました。
虚化
初登場は26巻
一護の中には虚(ホロウ)が存在し、作中そのホロウに人格を乗っ取られかけるなど何かと面倒な存在でした。
しかし彼もまた一護であり、その体を我が物にしようとしていたのです。
一護は仮面の軍勢(ヴァイザード)と出会い、彼らは一護に対しそのホロウの制御方法を教えると言ってその方法を授けました。
一護は精神世界で生き残りをかけた戦闘を行い、自身の力としたのです。
虚化を得た一護は
- 元十刃のドルドーニ(帰刀暴風男爵)
- 第6十刃グリムジョー・ジャガージャック
上記に勝利するほどの力を得ました。
グリムジョーとの戦闘後、消耗した一護の前に第5十刃ノイトラ・ジルガが襲来。手負いの状態だったこともあり、あっけなく敗走。
織姫の治療を施された一護は虚夜宮(ラス・ノーチス)へ。同形態で十刃であるウルキオラとの戦いに。
未開放状態のウルキオラと互角ほどの戦闘を繰り広げたものの、刀剣開放(レスクシオン)したウルキオラ相手に苦戦。
さらにその後刀剣解放第二階層(レスレクシオン・セグンダ・エターパ)状態のウルキオラには足元にも及ばず敗走。
卍解の時点で朽木白哉と対等に渡り合っていたため、卍解状態で虚化した一護はどの隊長よりも力があったと思います。
また十刃(エスパーダ)相手でいえばエスパーダの下位であるドルドーニを圧倒し、グリムジョーにも勝利していることからかなりの力があったと思われます。多分ウルキオラが強すぎました。
完全虚化
初登場は41巻
虚の力を自身の力として戦っていた一護ですが、刀剣解放第二階層状態ウルキオラの攻撃で胸に穴が開いた一護。
「主人公なのに死んだの・・・?」
と思うもつかの間、織姫の祈りに呼応するように一護は完全なる虚となり復活。
角まで生えたその姿はどうみても虚。仲間の呼びかけに応じることもなく、意の向くままに戦闘を繰り返す暴走状態になってしまいました。
また虚化したことによって虚しか使うことのできない
- 虚閃(セロ)
- 響転(ソニード)
まで使用。
卍解+虚化でも太刀打ちできなかったウルキオラですが、完全虚化により刀剣解放第二階層状態のウルキオラを圧倒。
少年漫画とは思えない残虐な倒し方でそのまま勝利。
虚化+卍解状態で足元にも及ばなかった刀剣解放第二階層状態ウルキオラをこれでもかというほど圧倒するので一護の形態でもかなり上位の強さなのではないかと推測されます。
最後の月牙天衝
初登場は48巻
「私が天に立つ」
そう言い残し、尸魂界を去っていった藍染を止めるべく「断界」にて修業し手に入れた力。
断界とは?
現世と尸魂界の間に存在する空間。この空間の中では時間経過が2000倍(外界の1時間が2000時間になる)
髪が少し伸び、鍔から伸びた鎖が右手と同化しています。
しかしながらこの時止めようとしている藍染は崩玉と同化しており、作中最強格と言われるほど。
流石に勝てないのでは?と思った読者を置き去りにするかのように、藍染を圧倒。
ちなみに藍染は後々に出てくる滅却士(クインシー)のボスことユーハバッハに「要注意人物」と言わしめるほどの強敵です。
「自身が斬月になること」と言いながら繰り出した必殺技「無月」でなんと藍染を倒してしまいます。
ですが「最後の斬月」と言っているように、死神としての力を失うことでこの力を手にした一護は戦闘後に死神の力を失ってしまいました。
完現術(フルブリング)第一形態
初登場は50巻
藍染との戦いで死神の力を失った一護。
そこで出会った完現術者(フルブリンガー)のチームXCUTIONのメンバー銀城空吾たちの協力によって完現術(フルブリング)の力を得ます。
霊王のかけらを持ったものが霊力に触れることでその力が覚醒し、特定の持ち物から力を具現化する。すなわち一護は「霊王のかけらを有する者」ということになります。
一護の場合は、力を失った後も手にしていた「死神代行証」を具現化のアイテムとして発現。
残念ながら斬魄刀ではないため、従来の戦い方はできなくなってしまったものの、斬撃を放つかのように戦えるようになりました。
完現術(フルブリング)の完成直後にXCUTIONの一員であった月島秀九郎(つきしましゅうくろう)の襲撃を受けた一護は応戦。
完現術(フルブリング)第2形態
初登場は51巻
修業を積んだことによって死覇装をまとったかのような形態に変化。霊圧で出来た刀で戦うようになりました。
この時敵である月島秀九郎を相手に善戦したものの、力の差は歴然で月島に押されてしまいます。
語ろうにもあまりに描写が少なすぎて特に語ることがあまりない困ったスタイル。
完現術(フルブリング)第三形態
初登場は52巻
月島との戦闘後、銀城の協力によりその力を体得。
死覇装のような見た目から、スタイリッシュな虚のような見た目に変化。
死神代行証が刀となり、死神特有の腰に鞘があるのではなく背中に鞘がありました。
その力で一護は再度月島に挑みますが、ここで一護の完現術を奪うことが目的であった銀城に裏切られてしまいます。
こちらのスタイルも能力を見せつける前にその役目を終えてしまったためあまり語ることができない珍しいスタイル。
斬月(完現術編)
初登場は52巻
銀城の裏切りでまたもやその力を失ってしまった一護。
何回力失うねんとの読者のツッコミもつかの間、一護のピンチに駆けつけた護廷一三隊により再び死神の力を取り戻します。
初期の斬月と比べ、刀身と死覇装にやや変化がみられます。
フルブリングの能力を奪われてしまったものの完現術を体得した「経験」が死神としての力をより強いものにしたため、従来の斬月とは比べ物にならないくらいの戦闘力となりました。
卍解 天鎖斬月(完現術編)
初登場は54巻
死神の力を取り戻した一護は裏切った銀城と戦うべく卍解。
卍解した姿も初期の卍解と比べ刀身と死覇装にやや変化がみられます。
天鎖斬月の力で卍解状態の銀城に見事勝利を収めたのです。
しかし舞台が千年決戦編へと移り、滅却士(クインシー)との戦いでキルゲを圧倒するもののハッシュバルトに刀を折られてしまいます。
真斬月
初登場は61巻
刀を折られた一護は戦う術を失いますが、零番隊の二枚屋王悦によって刀を打ち直してもらうことで真の斬月を手に入れます。
真斬月は長い刀と短い刀の二刀となっており、それぞれ死神の力と滅却士の力が備わっています。
ですが2刀のように見える短い刀は鞘の役割を担っており、正確には2刀ではないということが後に語られています。
死神の斬魄刀は本来名前のない「浅打」から始まるものであり、一護が斬魄刀を手にした経緯はその段階を全て無視するものだったため力を発揮できずにいました。
しかし、二枚屋王悦が打ち直し、浅打から手にしたことによって死神としての真の強さを手にしました。
真斬月(虚化)
初登場は74巻
ユーハバッハとの最終決戦において、真斬月の状態で虚化しました。
しかしウルキオラと戦った時のような暴走はなく、理性を保ちその力を完全に制御した状態で虚化しており、月牙天衝と王虚の閃光(グランディセロ)を融合した技を放ちユーハバッハを肉迫。
真天鎖斬月
初登場は74巻
2刀として持っていた刀が一つとなり、従来の天鎖斬月のような細い刀ではなく大振りの刀。
死神の力と滅却士の力が一つになることでようやく完成したこの形態。
文字通り最強の力でユーハバッハに立ち向かうのか!?と思った読者をよそに、ユーハバッハはその一護の強大すぎる力を未来視によって繰り出す前にすでに刀を折ってしまっていました。
しかしここで完現術編に出てきた月島秀九郎と織姫の助けによって「刀が折られていなかった」ことになり、ユーハバッハに勝利します。
斬月(獄頣鳴鳴篇)
獄頣鳴鳴篇(ごくいめいめいへん)ではユーハバッハとの戦いから10年後が描かれ、その際一護は斬月を手にしています。
この時の斬月の姿はユーハバッハにとどめを刺した際に砕けた斬月の中から現れた斬月と同様の物だそうです。
砕けた斬月は鞘の部分が砕けただけであり、その後一護に吸収されているとのことで、再度2刀にすることも可能だとか。
獄頣鳴鳴篇と銘打たれておりますが、続きそうな展開なのに読み切りでその後の展開は今現在も明かされておりません。
またまた一護が活躍するのか、はたまた子供たちのお話になるのか、今後が楽しみですね!
番外編
BLEACHには本作とは関係ないものもあります。
スカルクラッド
スカルクラッドの姿は2010年12月に公開された映画「劇場版BLEACH 地獄篇」にて登場した姿。
地獄での陰謀を止めるためクシャナーダ(地獄の意思)が一護に力を貸した事で強化されたもう一つの強化形態。
金色の髑髏の甲冑のような姿で「煉獄月牙天衝」という映画オリジナルの必殺技もくりだします。
強さとしては完全虚化ほどの力とされており、作中あわせてもかなり上位の強さになるのではないでしょうか。
まとめ
新章が読み切りになってきり音沙汰がないため気になりますが、続報に注視いたしましょう!
- 一護のスタイルは全16形態(劇場版含)
- 続編の有無によってはまだ増える可能性あり